新しく出来上がったその家は、荒々しい構造体がそのまま天井となって客人を出迎えてくれます。

ソファーに寝転がって天井を見上げると、その力強さに圧倒されます。
寡黙に過ごす人たちを守っている、大きな巨人の懐にもぐりこんだようにも思えてきます。
そして何より、大きな構造体を空に向かって持ち上げ、組み立ててくれた大工さんたちの力にも感服してしまいます。
棟上げの時のコーンコーンという木槌の良い音が耳に蘇ってくるようです。
あの時は大工さんの動きにうっとりしました。
構造体を美しく照らす照明計画にするのも素敵です。陰影がしっかり出て、それはそれで深みのある空間になります。
音楽を聴いても響き方が変わるようです。
音のシャワーの中にいるように感じます。
通常、構造体は仕上げ材に隠れてしまい、普通の暮らしの中で見ることはとても少ないと思いますが、構造体の美しさを改めて見直すのも素敵なことだなと思います。
